通学路などで子どもを見守ったり、住宅街や繁華街でパトロールをしたりする防犯ボランティア団体が昨年まで3年連続で減少したことが、警察庁への取材でわかった。昨年は前年より1045団体少ない4万6135団体だった。減少の主な原因はメンバーの高齢化と担い手不足という。
<防犯ボランティア>メンバーは地域のお年寄りや子どもの保護者らが多い。主な活動は、子どもの見守りや街のパトロールなど。広島市と栃木県日光市(旧今市市)で2005年、下校中の小学1年の女児が相次いで殺害される事件が起きたことで急増し、04年からの4年間で約5倍の約4万団体になった。ピークは16年の4万8160団体。
警察庁によると、メンバーの平均年齢が60代の団体が全体の約半数、70代が約2割を占める。若い世代や新規メンバーが加わらないことによる活動のマンネリ化も課題だ。
ボランティア団体は、子どもが犠牲になった複数の事件を機に2005年から増え続けていたが、16年の4万8160団体をピークに減少に転じた。警察庁は、ボランティア活動が犯罪や交通事故の抑止に効果を上げてきたとみており、減少に歯止めをかける対策を検討している。
都道府県別では、昨年は35道…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル